03/26/2010
今回は以前ちょっと紹介しましたがHackBook Miniの小さな画面による不都合を克服する方法を詳しく説明したいと思います。
画面が小さいことによる問題としては(1)アプリケーションがインストール時や起動時に画面サイズをチェックして所定の大きさ以上ない場合正しくインストールもしくは起動できないケース、(2)アプリケーションの開くウィンドウやダイアログの縦サイズが600pxよりも大きくかつサイズを小さくできないケース、という2つに分かれるかと思いますが、ここでは(2)のケースについてその対処法を紹介します。
以前の記事「ネットブックでHackintosh - はじめの一歩」でPhotoBoothについてPhotoBoothFixerというMyDELLMiniフォーラムで見つけたアプリで対処する方法を紹介しましたが、今回はどのアプリでも使える方法で、Night ProductionsのPref Setterというソフトを使用します。
Pref Setter
手順
- ここでは例としてiCalの画面表示を80%(0.8)にするのを手順を追って説明していきます。iCalの場合は特にこのままで問題ないのですがあくまで例として使用します。
- 対象となるソフト(ここではiCal)が起動している場合はまずこれを終了します。
- Pref Setterを起動します。以下のようなウィンドウが開かれここに全アプリケーションのリストが表示されます。
- 対象となるソフト(ここではiCal)をリストから見つけます。iCalの場合は「com.apple.iCal」のようにドメイン名のあとにアプリケーション名が付いた状態でリストになっています。見つかりましたらリストの項目をダブルクリックします。以下のようにiCalの設定を含んだウィンドウが開かれます。
- この設定項目の中にすでにAppleDisplayScaleFactorが存在する場合にはそこを変更します。iCalのように存在しない場合はツールバーのActionアイコンをクリックし表示されるメニューから、「Add New Key」を選択します。
- 新規に1行設定が追加されますので、keyは「AppleDisplayScaleFactor」、ClassはFloat、Valueは好きな縮小値を設定します。1.0で縮小なし、0.5にすると半分のサイズになります。通常は0.7~1.0あたりの数値が良いかと思います。あまり小さい値を設定すると表示が小さすぎてよくわからなくなってしまいます。
- 設定を保存し、Pref Setterを終了します。
- 設定変更したアプリケーション(ここではiCal)を起動して縮小表示されるのを確認します。
縮小後
縮小前
以上です。この設定を縮小する必要のあるアプリケーションのみおこなえばOKです。
詳しい説明
Pref Setterで設定したAppleDisplayScaleFactorというのはMac OS Xの描画エンジンであるQuartzが描画を拡大縮小するのに参照する設定です。このAppleDisplayScaleFactorをHackBook Miniの画面に収まりきらないようなウィンドウのあるアプリケーションにおいてデフォルトの1から、0.8のように変更することで全体を縮小することができます。 Pref Setterを使用しないでターミナルから以下のようにコマンド入力をしても同じことができますがPref Setterを使った方が便利だとおもいます。
iCalの表示を80%に縮小する
defaults write com.apple.iCal AppleDisplayScaleFactor 0.8
iCalの表示を100%(オリジナル)に戻す
defaults write com.apple.iCal AppleDisplayScaleFactor 1.0
iCalの表示の縮小設定をチェックする
defaults read com.apple.iCal AppleDisplayScaleFactor
全アプリの表示を75%に縮小する - テンポラリ(再起動で元に戻る)
defaults write -g AppleDisplayScaleFactor 0.75
全アプリの表示を75%に縮小する - パーマネント
defaults write NSGlobalDomain AppleDisplayScaleFactor 0.75
なお、全アプリの表示を縮小するように変更した場合、それまでに起動しているアプリは影響をうけません。defaults write com.apple.iCal AppleDisplayScaleFactor 0.8
iCalの表示を100%(オリジナル)に戻す
defaults write com.apple.iCal AppleDisplayScaleFactor 1.0
iCalの表示の縮小設定をチェックする
defaults read com.apple.iCal AppleDisplayScaleFactor
全アプリの表示を75%に縮小する - テンポラリ(再起動で元に戻る)
defaults write -g AppleDisplayScaleFactor 0.75
全アプリの表示を75%に縮小する - パーマネント
defaults write NSGlobalDomain AppleDisplayScaleFactor 0.75
StatusBar.app (Finder Shrinker)
Pref Setterを使うと便利なのは、特定のアプリケーションでいつも縮小表示をしたい場合などです。ただ、たまたまダウンロードして試してみたソフトでウィンドウやダイアログなどが画面に収まりきらない場合にPref Setterで設定するのは面倒です。こういった場合には前述したようにターミナルからdefaults write (対象のソフト) AppleDisplayScaleFactor (縮小率)というコマンドを実行してから起動すれば良いのですがターミナルを開いていちいちコマンド入力するのも面倒です。そこで便利なのがMyDELLMiniフォーラムのメンバーが自作したStatusBar.appという簡単なプログラムです。このプログラムを実行するとメニューバーに以下のようなメニューが追加されます。ここで縮小率を変更してやればその変更はFinderとそれ以降起動される全てのソフトに反映される、という便利ものです。(尚、変更は一時的なものでマシンの再起動で元に戻ります)MyDELLMini Forum - Virtually increase your Dell Mini screen resolution
http://www.mydellmini.com/forum/faqs-how-tos/2099-virtually-increase-you...
statusBar.appは以下のリンクから直接ダウンロードできます。
http://idisk.mac.com/tonymutti-Public/statusBar.zip
このStatusBar.appを起動すると下図のようにメニューバーにアイコンが追加されます。ここから好きな縮小率を選択するだけでOKです。簡単に使えるのでいざという時のために用意しておくと便利ではないでしょうか。
縮小表示を使用する上での注意
FinderやDockもAppleDisplayScaleFactorを使って縮小表示することが可能です。defaults write で-g オプションを使ってグローバルに設定をする場合には設定変更後に起動する全てのアプリケーションにおいて設定が有効になります。-gでの設定はテンポラリーですのでマシンを再起動すると元に戻ります。NSGlobalDomainというのをターゲットにして設定をするとパーマネントに全体を縮小することができます。(再起動後も有効)ただし、FinderやDockも含めてアプリケーションに縮小をかけるとメニューやアイコンの表示位置がおかしくなったり、その他画面表示がおかしくなる場合(表示されるものの位置がおかしくなったり表示されなくなってしまったり)もありますので縮小を使うのは必要最小限にとどめておくことをお勧めします。
Related Posts
- ネットブックでHackintosh - スキンで大変身
- ネットブックでHackintosh - このMacについて
- ネットブックでHackintosh - 10.6.3にアップデート
- ネットブックでHackintosh - ちょこっと改善
- ネットブックでHackintosh - はじめの一歩
- ネットブックでHackintosh - HackBook Mini誕生
- ネットブックでHackintosh - 最適なブラウザーは?
- ネットブックでHackintosh - 外部モニター接続
- ネットブックでHackintosh - Hibernateは動作するか?
- ネットブックでChrome OS (番外編)

